藍より青い。

思ったことをつらつらと書いていきます。

3連休最終日の午後、外は雨

3連休最終日の午後。外は大雨。どこにもいけない。
これだけ聞いたら憂鬱でつまんなそうだけど、別にそんなことはない。雨が窓ガラスに当たる、ぱちぱちって音を聞きながら、部屋の中で熱い紅茶を片手に買ったばかりの夏物語を読むというのは、控えめに言っていい。
雨の落ちる音と、扇風機のごーっという音以外は何も聞こえなくて、世界には私の他には誰もいないんじゃないかとさえ思えてくる。まあさすがに世界にはたくさんの人がいるけれど、少なくとも今この部屋には私しかいなくて、私を否定したり怒ったりプレッシャーを与えるような人も物も何もない。

このまま、私が消えてなくなってしまえばいいのに、とぼんやり思う。

私はこういうことをよく思うけれど、今感じているのは、精神的に不調な時のような黒々とした感情ではなくて、まどろみながらぬるま湯に足を浸しているような、どこか心地よさの残る感情だと思う。
このまま、この穏やかな気持ちの時に消えてなくなってしまえば、明日の朝、平日が始まってしまうことに絶望することもない。自分の仕事のできなさ具合に惨めになることもない。大して親しくもない人ににこにこして疲弊することもない。いいことずくめじゃないか。
しかしながら消えてなくなるというのは現実的には不可能なのだ。死にたいと消えたいは似ているかもしれないけど、そこには雲泥の差があって、私が望むのは「消える」ことなので、これは実現はできない(死ぬことと消えることの差については、また。)。
だから私は結局今日も消えたいなとぼんやり思いながら本を読むことしかできない。

明日からはまた、一生懸命普通の人のふりをして、生きていく。

雨が、止んだ。